【職人の本音】上塗りが剥がれる“本当の理由”はだいたい下塗りにある。密着不良を防ぐ考え方
【職人の本音】上塗りが剥がれる“本当の理由”はだいたい下塗りにある。密着不良を防ぐ考え方(太田市・齋川塗装)
太田市吉沢町で外壁塗装・屋根塗装をしている齋川塗装です。
塗装の相談で、たまにこういう話があります。
「数年で塗膜がペリペリ剥がれた」
「部分的に膨れてきた」
「高い塗料を使ったのに…」
正直に言うと、“塗料が悪いから剥がれる”ケースは多くありません。
多くは、上塗りが下の層にちゃんと食いついていない(密着不良)か、塗膜の下に水分や汚れが残っていてトラブルが出るパターンです。
この「密着」って、仕上がりのツヤや色より目立ちにくいんですが、家を守るうえではかなり重要です。
今日は少しマニアックですが、上塗りが密着しない原因と、そこを支える下塗り材(シーラー/プライマー/フィラー)の役割を、現場目線で分かりやすくまとめます。
【そもそも「密着不良」って何が起きてる?】
塗装は、だいたい次の“層”でできています。
・下地(外壁材や古い塗膜)
・下塗り(接着・吸い込み止め)
・中塗り
・上塗り(仕上げ)
密着不良は、簡単に言うと「上の層が下の層に貼り付いていない状態」です。
貼り付いていないと、時間が経ったときに次のようなトラブルにつながります。
・剥がれ(剥離)
・膨れ(フクレ)
・ひび割れの悪化
・雨水が入りやすくなる
そしてここが大事なんですが、密着不良は「運」ではなく、ほとんどが“作業の順番・下地・環境”で予防できることが多いです。
【上塗りが密着しない原因はだいたいこのへん(現場で多い順)】
「原因7つ」と言うと難しく感じますが、現場だとよく見るのはこのパターンです。
1)いちばん多い:洗浄・下地処理が甘い(粉・汚れが残る)
外壁を触ると手に白い粉がつくことがあります。これがチョーキング(白亜化)です。
この粉が残ったまま塗ると、塗料は「粉の上に乗る」だけで、下地まで密着しません。
齋川塗装で必ず見るポイント:
洗浄後、乾いたら外壁を素手で触って粉が付くかを確認します。付いたら、まだ落ち切ってない可能性が高いです。
あと北面のコケ・藻。これも残ると密着を邪魔します。
太田市でも、日陰側や風通しが悪い場所は普通に出ます。ここは高圧洗浄の当て方と時間が大事で、状況によってはバイオ洗浄を使います。
2)水分が残ったまま塗ってしまう(膨れの原因)
高圧洗浄のあと、しっかり乾かしたつもりでも、外壁材によっては水を含みやすいです。
水分が残っていると、塗膜が乾いたあとに太陽で温められて、内部の水分が水蒸気になってフクレます。
太田市は夏の晴れが強いので「乾くの早いでしょ」と思われがちですが、逆に表面だけ乾いて中が湿ってることもあります。
齋川塗装の感覚:
洗浄後は天候にもよりますが、基本は丸1日〜2日は乾燥を取ります。
(冬は空っ風で乾きやすい日もありますが、日陰面は別。焦らないのが一番です)
3)古い塗膜と新しい塗料の“相性”が悪い
塗料には、水性・溶剤、樹脂の種類など相性があります。
例えば、古い塗膜が強い溶剤系で表面がツルっとしているのに、上から水性を塗ると、状況によっては弾きやすくなります。
また、硬い塗膜の上に、伸びるタイプ(弾性)の塗膜を重ねると、動きの違いで後からトラブルになることがあります。
ここは現場で見ないと判断できないので、齋川塗装では事前に既存塗膜の状態を確認して、必要なら試し塗りをします。
4)吸い込みムラが強い(下塗りが足りてない)
窯業系サイディングやモルタルは、劣化が進むと塗料を吸い込みます。
吸い込みが強いところは、下塗りが“飲まれて”しまって、上塗りの食いつきが安定しません。
これ、よくあります:
同じ壁なのに、場所によって吸い込みが全然違う家があるんです。
こういうときは、下塗りを一回で終わらせず、二回入れて吸い込みを止めることがあります。
5)二液(主剤+硬化剤)の混ぜ方が雑(後から弱くなる)
二液の塗料は、混合比がズレると性能が落ちます。
目分量でやると、仕上がりは一瞬きれいでも、数年後に差が出ることがあります。
齋川塗装では二液を使うときはデジタル秤で量ります。
「細かいな」と思われるかもしれませんが、こういう地味なところが持ちに効きます。
6)希釈(薄め方)や塗布量がメーカー基準からズレる
薄めすぎると、塗膜が薄くなって耐久性が落ちます。
逆に濃すぎて厚塗りになっても、乾燥不良やひび割れの原因になります。
塗料は「塗れば塗るほど良い」わけでも、「伸ばせば得」でもありません。
メーカーが決めた基準があるのは理由があるので、そこは守るのが基本です。
7)乾燥時間(インターバル)を待たずに重ねる
下塗り→中塗り→上塗りの間には、指定された乾燥時間があります。
ここを詰めすぎると、下の層が完全に硬化していないのに上を乗せることになって、密着が弱くなることがあります。
夏は乾きが早いですが、塗料の種類によって「触れる=乾燥OK」ではない場合もあります。
そのため、齋川塗装では気温・湿度・日当たりを見ながら、仕様書の範囲で安全側に寄せます。
【じゃあ、密着不良を防ぐ“主役”は何か? → 下塗りです】
上塗りの性能を引き出すのは、実は下塗り材です。
よく「上塗りはフッ素が良い?無機が良い?」と聞かれますが、下塗りが合っていないと、上塗りが良くても意味が薄くなります。
下塗り材は大きく言うとこの3種類です。
・シーラー(主にサイディング・モルタル)
吸い込み止め/下地強化/密着を作る
・プライマー(主に金属部・付帯部)
食いつきを良くする/防錆(錆止め)など
・フィラー(主にモルタル・劣化が強い下地)
凹凸調整/微細ひび割れの埋め/厚みを作る
【太田市の家で、下塗りをどう使い分けるか(齋川塗装の考え方)】
ここは「絶対こう」と言い切るより、家によって変わります。
ただ、判断の軸はだいたい同じです。
1)劣化が軽い(粉が少し・ヒビがほぼない)
→ 浸透性のシーラーで吸い込みを整えてから、上塗りへ。
2)ヘアークラック(細いヒビ)がある
→ 微弾性フィラーなどで、ヒビに追従できる下地を作る。
(ヒビの種類によっては補修が先です)
3)劣化が強い(旧塗膜が浮いてる/大きいヒビ/下地が荒れてる)
→ まず下地を直す。必要なら厚膜フィラーで下地を整えて、場合によってはシーラーを重ねます。
ここを飛ばして仕上げだけきれいにしても、後でトラブルが出やすいです。
【上塗りが高耐久(フッ素・無機)なら、下塗りも合わせる】
長持ちする上塗りを選ぶなら、下塗りもそれに見合うものを合わせないと「もったいない」ことがあります。
例えば、上塗りが高耐久なのに下塗りが弱いと、弱い層が先にダメになって結果的に剥がれやすくなる…ということも。
そのため、状況によってはエポキシ系の下塗りなど、密着と耐久を優先した提案をします。
【付帯部(雨樋・水切り・鉄部)は“専用プライマー”が基本】
外壁と違って、付帯部は材質が違います。
金属なら錆が絡むので、ここは必ず錆止め(防錆プライマー)を入れます。
「外壁はきれいなのに、水切りだけ剥がれてきた」って相談、意外と多いです。
原因はだいたいここです。
【齋川塗装が現場でやっている“密着を落とさない”管理】
最後に、齋川塗装が現場で大事にしていることをまとめます。
・洗浄後の確認:粉が付くか、汚れが残っていないか
・乾燥の確保:日陰面・素材によって待つ(焦らない)
・吸い込みの判断:必要なら下塗りを2回(飲まれるなら止める)
・二液は秤で計量:混合比を守る
・仕様書を守る:希釈・塗布量・インターバル
・付帯部は専用下塗り:外壁と同じノリで塗らない
こういうところは完成写真に出にくいので、手を抜こうと思えば抜けます。
でも、塗装って“あとからやり直す”のが大変なので、齋川塗装では見えない部分ほど丁寧にやります。
【まとめ:上塗りの性能は、下塗りと下地で決まる】
密着不良(剥がれ・膨れ)の原因は、塗料のグレードよりも、下地処理・乾燥・相性・下塗り選定の影響が大きいことが多いです。
「何を塗るか」も大事ですが、同じくらい「どう塗るか」が大事。
塗料選びで迷っている方ほど、まずは家の状態を見てから一緒に考えた方が、結果的に後悔が少ないです。
外壁や屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
無料診断・無料見積もりで、家の状態を見ながら分かりやすくご説明します。
【会社情報・お問い合わせ】
齋川塗装
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電話番号:080-2385-0918
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定休日:不定休(現場状況により)
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カテゴリー:ブログ
投稿日:2025年12月31日
